真湯温泉は東北道一関ICから国道342号線で約50km、ブナの原生林と渓流に囲まれた自然の別天地。肌に優しいアルカリ性温泉と真湯温泉コテージが好評。

真湯温泉/周辺ガイド

栗駒国定公園「真湯の郷」入口看板 真湯温泉は、一関のまちから西に、須川高原に向かって342号を進み、厳美渓で平泉からの県道31号と合流し、そのままさらに西に向かって「骨寺村(ほねでらむら)荘園遺跡」を通過し、矢櫃(やびつ)温泉矢櫃(やびつ)ダムを通過し、祭時(まつるべ)大橋の被災地跡、さらに祭時(まつるべ)温泉いちのせき健康の森「祭時(まつるべ)スノーランド」を過ぎて真湯大橋を渡るとすぐそこです。

 冬期はこの真湯温泉の先で国道342号は閉鎖となり、須川高原は長い冬を迎えます。「栗駒国定公園.真湯の郷」は、ブナ林を中心とした深い森と、磐井川の深い谷、周囲の山々がつくり出す自然豊かな景観と四季で変化する色彩が、訪れる人を感動させ、美しい自然を堪能させてくれます。

真湯温泉周辺 ガイドマップ

※地図詳細は、印刷と拡大表示が可能なPDFファイルでご覧ください。→ このアイコンPDFファイルをクリック

おすすめスポット

祭時(まつるべ)大橋の被災地跡

祭時(まつるべ)大橋の被災地跡 国道342号線の祭時大橋のすぐ北側の高手山(867m)の中腹が、岩手・宮城内陸地震の震源地(M7.2)です。

 地震で損壊した祭時大橋の手前に設けられた「展望所」からは、大きくへし折られたように下に曲がった古い祭時大橋を見渡すことができ、地震の力を見せつけています。

自然の散策道

緑豊かな真湯周辺散策道真湯周辺の森

 真湯温泉周辺は、多くの林間散策道があり、ゆっくりと森や様々なウオッチングを楽しむことができます。

[写真]:左から真湯温泉周辺の緑、真湯大橋を経由する森林浴コースの散策道、春の光を受けた新緑のブナ林

ウインタースポーツ

ウインタースポーツ 祭時温泉には、「いちのせき健康の森・祭時(まつるべ)スノーランドスキー場」があり、スキーやスノーボードを楽しむことができます。

矢櫃(やびつ)ダムと昇仙橋

矢櫃(やびつ)ダム昇仙橋(しょうせんばし)からの視界ダムの下流風景

 磐井川の流れをせき止めた人工湖「矢櫃(やびつ)ダム」とそこに架かる「昇仙橋(しょうせんばし)」。その「昇仙橋」の下には歩道用の人道橋があり、ダムの水が流れ落ちる瀑布を見ることができます。

[写真]:左から矢櫃ダム、昇仙橋(しょうせんばし)からの視界、ダム下流の風景

須川高原温泉

矢櫃(やびつ)ダム昇仙橋(しょうせんばし)からの視界

 真湯温泉からまっすぐ西に向かうと、道の頂上付近の秋田県との県境に「須川高原温泉」があります。 冬期は雪で封鎖され休業しますが、硫黄の強い強酸性の温泉が有名。 真湯温泉は須川の「あがり湯」と呼ばれています。 須川高原温泉は、栗駒国定公園のシンボルであり、栗駒山(須川岳)の登り口でもあります。

 須川高原温泉に上る途中の道に、震災の記念碑と、「須川岳秘水・ぶなの惠」の湧水(写真右)があります。

骨寺村荘園遺跡(ほねでらむらしょうえんいせき)

骨寺荘園遺跡交流館 骨寺村荘園遺跡は、ユネスコ世界文化遺産に登録された平泉中尊寺の経堂別当の荘園遺跡。この一帯は、中世の絵図に描かれた農村景観が残り、まるでその時代から時間が止まったような、のどかで伸びやかな里山の風景を形づくっており、「国の史跡指定」を受け、「一関本寺の農村景観」として選定されています。

 真湯温泉から一関に向かう342号の迂回路を迂回せず、50mぐらい進むと大きな駐車場と骨寺荘園遺跡交流館(写真)があります。

厳美渓(げんびけい)

厳美渓(げんびけい) 磐と強い支流が奇磐と独特の風景をつくり上げた「厳美渓」国の名勝天然記念物に指定され、一関を代表する観光地として知られています。また国道342号沿いの道の駅「厳美渓」には、産直とレストランがあり、一関名物の餅や郷土料理を楽しむことができます。

一関博物館

一関博物館 道の駅「厳美渓」に隣接する「一関博物館」、一関地方の特色ある歴史・文化や先人、一関田村藩関連の逸品等が展示されています。

達谷窟(たっこくのいわや)

達谷窟前(入口)西光寺達谷窟(たっこくのいわや)達谷窟 金堂

 「達谷窟」(たっこくのいわや)は、延暦20(801)年、征夷大将軍「坂上田村麻呂」が、この地方を本拠としていた蝦夷を討伐したことを記念に、毘沙門天を祀る御堂を建てたことに由来すると伝わっています。断崖の中段の洞窟を生かして、やぐらを組んだ舞台の上にお堂が建てられて、断崖に空中に貼りついたような構造が特徴です。

 この達谷窟は、平泉駅から毛越寺方面に向かい、毛越寺を通り過ぎて6キロほど南西に進むと左側に駐車場、右手に達谷窟が建っています。道は、そのまま南にカーブして、さらに進むと一関は博物館と道の駅があります。

 この南側に流れる磐井川ぞいが厳美渓になります。達谷窟はその向かって左側に建つ天台宗達谷西光字が正式なお寺の名称です。達谷窟の右の断崖の岩に、大日如来とも阿弥陀如来ともいわれる大きな磨崖仏が刻まれており、厳美渓方面から来るとそれが正面に見えてきます。

[写真]:左から達谷窟前(入口)の西光寺、達谷窟、達谷窟金堂

ユネスコ世界文化遺産「平泉」

中尊寺毛越寺曲水の宴(毛越寺)

 奥州藤原氏100年の栄華の都「平泉」は、中尊寺「金色堂」(ちゅうそんじこんじきどう)をはじめ、たくさんの仏像や仏具等が国宝や国の重要文化財に指定されています。また、中尊寺のある関山の伽藍毛越寺(もうつうじ)の浄土庭園など、それ以外の発掘中のもの、修復中の遺跡や遺物に加え、地下には無数の奥州平泉文化の遺産が眠っています。今、ユネスコ世界文化遺産に登録され、奥州の金に代表される平泉の黄金の輝きと、この地に争いのない仏国土を発願した奥州藤原氏の精神の輝きが、世界を照らしはじめました。

[写真]:左から中尊寺、毛越寺、曲水の宴(毛越寺)